わがままtimes





ガチャッ




「わぁ〜いい風〜」




屋上のドアを開けると心地よい風があたしの髪をすくった





しかも、屋上には今あたししかいない




なんというラッキー!





さっそくあたしはお弁当を広げた





「さぁて、いただきます」




あたしが大好きなミートボールを食べようとしたとき……






「……おい」





突然上から声がして顔をあげると、給水塔のところに1人の男がいた。






「お前ここでなにしてるんだ」





男はあたしを見下ろしながら話す






「お弁当たべてるんだけど?」




ってかみれば分かるだろ




「……ここがどこだか分かってんのか?」





はぁ?


なんだこいついきなり…





「どこって、屋上でしょ」




そういうと、明らかにあたしに聞こえるようなため息をした





「はぁぁ……
この学校にまだ知らない奴がいたとはな……」





そう言って男は給水塔から飛びおりた





「えっ?……えーーー!!!!!!」





綺麗に着地する男





「んだよ…うるせー女だな…」





「だって…だって…」





“高いじゃん”そういうと





「はっ、俺様に出来ねー事はねーんだよ」





そう言った男の顔は恐ろしいほど綺麗な顔だちをしていた