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「じゃぁ、この問題を〜…姫路解いてみなさい」
「はい」
今は数学の授業中
40後半のメガネの先生があたしをさした。
「綾那さまがお答えになるぞ」
男子達が騒つき始める。
あたしはそれを耳にいれながら黒板の前までいき解答を書いた。
「うん。正解だ」
先生のその言葉を聞くと男子達から拍手が起こった。
「さすが綾那さま!」
「あぁ…なんと美しい文字」
男子達が口々に言う。
中には携帯で写メっている奴もいた。
オーッホッホー!
見なさい!あたしの完璧な解答!!バランスのとれている文字!!もっと拍手をしなさい!もっとあたしを崇めなさい!!
あたしは心の中で高らかに笑っていた。
その時
―――――ゾクッ

