突然ものすごい寒気におそわれた。 恐る恐る振り返る。 この学校はきっとこの辺の地域で一番大きい。 だから門から校舎までは結構遠い。 そんな離れた門のかげから一人のデブな男がこちらを見ていた。 まだ5月だというのに体中からは大量の汗がでていた。 それを右手に持っているタオルで拭いているが、汗は止まらない。 あたしは気持ち悪くなったので、「見なかったことにしよ」ということにした。