「ちょっとそこのあなた」



あたしを取り囲んでいた爽やかな少年に声をかけた。



「はい!なんでしょうか、綾那さま!」




「あたしの鞄、教室まで持ってってくれない?」




あたしがちょっと笑いかければ、爽やか少年はもちろん、周りの男子達も頬を赤らめた。





そして爽やか少年は「わかりました!!」と言って校舎の中へ入って行った。






………男ってほんとにちょろいわね〜





「あたし達も行こうか」



そう言って歩き出そうとしたとき……






――――ゾクッ