「せーの…「まてまてまて!!」
「…何よ?」
「何?じゃねーだろ!おかしくね?いや、おかしいだろ!」
「だから何が?」
「何でこっから弁当落とそうとしてんだよ!」
「だって、あんたが食べないんじゃあっても邪魔だし、外に落としとけば野良犬とかダンゴムシとかが食べてくれるでしょ」
「いや、ダンゴムシは食わねーだろ…
ってかあれか?俺が受け取らなかったからグレてんのか?俺が受け取ればいーのか!?」
本当にこの人は何を言ってるんだろーか
「まぁ、貰ってくれるって言うなら」
あたしは投げようとしていたお弁当を男の前に出した
お弁当を受け取った男は、
「本当、変な女だなオマエ」
「だから、あんたよりはましだって!」
そう言い残し、あたしは屋上を後にした。

