桜吹雪歌姫



夜中。

「ちっ、今日は手応え無しだな」

「どーしますか、この娘。見られちゃいましたよ。」

町をさ迷い空き巣やレイプに走るチンピラ達。
見られたら殺す。見なくても殺す。

「ひっ。御免なさい!言いませんから言いませんからぁぁぁぁぁぁぁ!助けてぇぇぇぇぇっ、ガハッ!」

娘の悲鳴は止んだ。
元通りの静かさだけがのこる。

いつもの繰り返し。
今日も同じだろ。
なんて、チンピラ達は思っていた。

だが、終わりは近づいていた。