背中を合わせて【完】

「え?大丈夫だよ!!」



ドアに向かって叫んだ未夜の声は無事に届いたらしく、再び姿を現した。


その人物は制服を着崩して薄っぺらな鞄を持った圭。



「着替えるんじゃないのか?」


「ううん。違うから。」



そう言うと未夜の足首に貼ってある湿布を見て状況を理解したようだ。



「怪我して体育サボリか?」


「見学って先生に言ったら冊子作り頼まれたの。」



未夜の言葉にそっかと短く返して、圭は自分の机に鞄を投げ置いた。