背中を合わせて【完】

未夜はというと、とっさに出た両腕と膝が地面につき、四つん這いな形でなんとか顔から落ちることを免れたよう。


お互いなんともいえない恥ずかしさにかられて、まず男が腕を引っ込める。


未夜は手のひらと膝がジンジンと痛くてちょっとの間動けなかったが、ゆっくり手を持ち上げた。



「うぅー。痛い。」



思わず漏れる声。


久々に転んだ感触を思い出した。