背中を合わせて【完】

サンダルを脱いでベンチの上に体育座りをした足を両手がしっかりと抱え、その腕の上に横向きに顔を乗せていた未夜が重いまぶたを上げてみた。


ちょっと肌寒いとか、鳥の声がいっそう増えているとか、なんだか煙たいとか...いろんなことを感じ始めたところで、目の前にいた人物と目があってしまう。



「!!」


「あちゃー。」



目の前にいた人物はベンチに座りながら下に落ちている缶を拾う姿勢のまま、目を開けてしまった未夜に対して声を漏らした。


まさか目の前に人がいるとは予想していなかった事態に未夜は一気に目が覚める。