背中を合わせて【完】

公園のどこかの木で鳥がないているような居心地のいい音が聞こえる。


その鳥のさえずりをなんてきれいな声なんだろうと耳を澄ませていたら、ふっと意識が遠のいた。





カランカランッ


静寂な朝の公園に甲高い音が一瞬聞こえて、気持ちのよかった世界から現実へと意識を引き戻された。


うっすらと働き始める頭で、目をゆっくりあけてみる。