背中を合わせて【完】

「お祭りの日に未夜からあんなにたくさんの言葉をもらうとは思ってもみなくてさ。未夜の言葉は全部嬉しかったけど、あのまま未夜のそばに居たら俺の決意が揺らぐ気がして怖かったんだ。俺自身が早くも未夜のそばから離れられなくなっちゃいそうだったしね。」



バベキューの日、未夜の意識とは関係なく、未夜の言動は夢に向かう零の背中を押した。


お祭りの日、未夜は言いたいことをすべて吐き出して、零を困らせたんだ。


だったら、余計未夜の存在は零の元からいなくなった方がいいはず。


でも、零自身が未夜から離れられなくなりそうだった...?



(それって、どういうこと...?)



「俺は未夜が好きだよ。」



その言葉は未夜が考え込んでいた渦に落とされた。


渦の中に入っても、決して消えることのないその言葉。