背中を合わせて【完】

未夜は零の夢を表面上でしか見ていなかったんだ。


零を応援するのだって、そこまで深く考えてなかった。


人の夢を応援するなんて、軽い言葉で言えることじゃないって今になって知る。



「俺の背中を押してくれた未夜に改めて伝えたいことがあるんだ。本当は海外から帰ってきて、少しでも成長した俺の口から言いたかったんだけど...。」



未夜に緊張が走る。



「日本に帰ってきたときに、俺も未夜とはまだ仲良しのままで居たいよ。」



それは未夜の伝えた言葉の返事から始まった。



「て、言っても未夜との間に距離を作っちゃったのは俺なんだけどね。」



未夜も自分が零との距離を離したと思っていたのに、零も同じことを思っていたんだ。