背中を合わせて【完】

「未夜の話が終わりなら、今度は俺の話を聞いて。」


「え?...あ、うん。」



いつものように零のペースに乗っ取られた。



「お祭りの日は、俺の方こそごめんね。未夜のことちゃんと気遣ってあげられる余裕が俺にはなくて。」


「そんなことないよ!私がしっかりしてなかっただけだもん!!。」



零が未夜の話を大人しく聞いててくれたようには、未夜は零の話を聞けなかった。


零の言葉にまた伝えたいことがどんどん頭の中に浮かんでくる。



「俺は大切な友達がたくさんいて、正直言って日本に居れば幸せに暮らせる自身があったんだ。」



未夜は口を挟むまいと零の話に黙って頷いた。