背中を合わせて【完】

精一杯歌った未夜に、零は拍手を捧げた。



「素敵な歌だね。それに未夜の声は奇麗。伝えたい言葉がすんなりと入ってくるよ。」



未夜は頭を下げて赤くなる顔を隠した。


感謝の意味も含めての深い一礼。


その間に零は未夜との距離を縮めて来た。



「未夜の夢は見つかりそう?」



零の質問に未夜が顔を上げると、零は以前と同じ近い距離に居た。



「えっと...、とりあえずは仕事しながらお金を貯めて、いつかカフェをやりたいな...って。」



零との距離に緊張しながらも、初めて人に話す夢に照れくさい未夜。