背中を合わせて【完】

「零が日本に帰ってきても、私は零の友達でいたいの。零の帰りを日本で待っていたい。」


「うん。」


「ちゃんと見つけた夢を零には叶えてほしい。」


「うん。」


「私は夢とか持ってないけど、私のお父さんはずっと夢を追いかけてた人なんだ。」


「?」


「お父さんはずーっとプロのミュージシャンを目指してたの。だけどその夢も叶わなくて、私が生まれたときにお父さんは歌とギターを一気にやめちゃった。だから私がお父さんの代わりに歌おうって決めて、毎朝あの公園でギター弾きながら歌ってたの。」


「そっか。」