背中を合わせて【完】

「意地っ張りな零が悪いんだかんな。」



それだけ言い残して、圭は階段に戻って屋上の扉を閉めた。


未夜と零、2人だけ残された屋上。


11月の寒い空気が2人に当たる。


やっと向かい合うことの出来た2人。



「ごめんね。こんな強引な形で。」



最初に口を開いたのは未夜のほうだ。



「そこまでしても、みんなにそこまでしてもらっても、零とはちゃんと話したかったの。だから、少しだけ零の時間を私にちょうだい。」



零が久々に見た未夜の顔は、ちょっと切なさそう。