背中を合わせて【完】

零が再び未夜の手を引いて歩き出すと、未夜も重い足をゆっくり前に出す。


未夜は声を殺すことに精一杯で気づいていないけど、零の手は強い力で握られていた。



「悩んで決めた決心なのに、これじゃ俺の気持ちが揺らいじゃうよ。」


「ごっ、ごめ...。」



しばらく歩いていると、いつもの公園に着いてのベンチに未夜を座らせた。


未夜が座った目の前に零がしゃがむと、未夜の瞳からこぼれる涙を拭う。



「泣かないでよ。俺だって泣きたくなっちゃう。」


「う、っん。」



一応返事をして頷くけど、溢れる涙は未夜にはコントロール出来なくて、簡単には止められなかった。