背中を合わせて【完】

今日ずっと心臓がドキドキしてたけど、今度は心臓が止まったように痛くなった。


胸が締め付けられている気分で、呼吸が上手く出来ない。


零に手を引かれているから、かろうじて歩けてるくらいの重い足。



「とりあえず半年くらいはあちこち旅しようかなって。」


「そっか...。」


「未夜にはちゃんと話しておきたくてさ。」


「うん...。」


「俺にとっても結構頑張った決断だから、未夜には前みたいに応援してるって背中を押してもらいたかったんだ。」


「...う、ん。応援、してる。」



でも本当はそんなに唐突に遠くに行ってほしくはない。