背中を合わせて【完】

「あのさ、バーベキューの日に俺の夢の話したじゃん。」



今までお互いが触れなかった話を零が切り出した。


未夜は少し緊張しながら小さく頷く。



「みんなが高校に通う3年間はお金を貯めて、来年には海外に行くってやつ。圭にもまだ話してないけど、来年じゃなくて今年の年末年始の旅行ラッシュの前に行こうかなって思ってるんだ。」


「えっ??年末年始の前?」



突然の知らせに頭が真っ白になる。



「うん。11月には出発しようかなって。」


「11月...。すぐじゃん。」



今は9月の半ば。


きっと11月なんてあっという間に来てしまう。