背中を合わせて【完】

「いってー。なんとか生きてるけど、今のは結構殺傷能力高かった!」



零が崩れた体勢を戻すと、フェンスに当たった背中をさすった。



「レイレイが女の子ナンパしてるー!!」



抱きついた女の子が零の腕にしがみついて未夜の顔を覗いてきた。


未夜はじっと見られて何も言えない。



「あずさ、ナンパじゃないよ。てか、また酒飲んでるだろ?」


「ちょっとだけだよー。今日は香奈と2人で飲んでたの!ねー、香奈。」



そう言って零の腕をつかんでいたあずさという女は、今度は黒髪の女に抱きついた。