背中を合わせて【完】

2人で屋台を回って食べ歩いた。


小さなビニール袋がいっぱいになるくらいまで買い込んで、人通りの少ない駐車場のフェンスに寄りかかってゆっくり立ち食い。



「山車も結構多いんだね。」


「ここら辺は地区が細かく別れてるから、その分山車も多いんだよ。」



今日1番楽しみにしていたケバブを食べながら、昔はよく来たんだと零が説明した。



「ケバブめちゃうまっ!食べてみなよ。」



(それじゃ間接キスになっちゃうよ!)



バックとあんず飴で両手が塞がった未夜の口元に零がケバブを差し出す。


未夜は一瞬戸惑いながらも、零の手から直接ケバブをパクッと食べる。