背中を合わせて【完】

繋がれたままの手が汗をかきそうで、離したくてしょうがない気持ちになった。


すぐに電車は到着して、手すりをつかむために手は離されて安心する未夜。


零はいつも通りに気楽に話をしてくれて、未夜の緊張もほぐれていった。


お祭りの駅に到着すると、すごい人だらけ。


小さいお祭りと聞いていたのに、想像より全然にぎやかで驚いた。



「めちゃくちゃ盛り上がってんね。はぐれたら絶対大変じゃん。」



零は自然に未夜の手を取って歩き出す。



「俺ケバブ食べたい!!未夜はなに食べたい?」


「私あんず飴食べたい!」


「この前料理作ってくれたお礼に今日は俺が奢るからね。」