背中を合わせて【完】

零と未夜の目が合うと、零はいつものように笑いかけてくれた。



「悪いけど、その子はナンパしないでくれるかな?俺が祭りにせっかく誘ったんだから。」


「えっ!!マジっすか!すんません。さすが羽瀬峰さんの女っすね!めっちゃお似合いっす!!」



お世辞でもお似合いと言われて少し照れてしまう未夜。


浴衣着てるからいつもより倍以上恥ずかしいのに...。



「可愛いでしょ?譲らないよ。んじゃ、またね。」



零が未夜の手を引っ張ってナンパ男の前から連れ出してくれた。



「ごめんね、あいつらナンパ好きでさー。」


「大丈夫。知り合いなんだね。」


「中学の後輩。未夜のこと見つけたのに、歩いてる途中であいつらが声かけてたから焦ったよ。」