背中を合わせて【完】

「そんなに元気なら、別に雑炊じゃなくてもよかったね。」


「いいのー。俺は雑炊が食べたい気分だったから。」



零のその言葉が本当のことかはわからないけど、未夜はおいしいと言って食べてくれるのが嬉しかった。


食べ終わった食器を未夜が洗っていると、零はもうベッドには入らずに未夜の近くをうろうろしている。



「なにしてんの?」


「いや、落ち着かなくて。」



それは誰が見てもわかる。



「自分の家なのに落ち着かないってどういうこと?」


「いつも友達がきたときは洗い物とか料理とか俺がやってたことだし、こうやって1日中バイトがないってのもなかなかないからさ。」