背中を合わせて【完】

零と会って数ヶ月。


未夜が公園に行かなくなった数日を抜いて、零と未夜は毎朝会っていた。


今までは連絡先なんて知る必要がなかったのだ。


なのに、まさかこのタイミングで聞かれるとは。



「いいよ。赤外線でいい?」


「うん。」



携帯同士を近づけて、お互いの連絡先が交換された。



「急にどうしたの?」


「家にいると淋しいからさ。」



眉を下げて笑う零。



(こんなときまで笑わなくていいのに。)