背中を合わせて【完】

零の必死に後を追うも、未夜が先に冷蔵庫を開けた。


そこには調味料とミネラルウォーターのみ。



「ご飯全然食べてないんじゃないの?」


「そんなことないよ。バイト先のまかないは食べてるし、コンビニで買って食べてるから。」


「じゃぁ冷蔵庫見られるのに、そんなに焦ることはないんじゃない?」



未夜に痛いところをつかれた零は、なにも言い返すことが出来なくなった。



「未夜は案外鋭いねー。本当はね、昨日からなにも食べてないんだ。」


「は?なんで??」


「食欲がないから。俺、熱あんだよねー。」



そう言う重要なことをさらっと重要じゃないかのように言うのが、零らしい。