背中を合わせて【完】

零が手を引っ張りながら先を歩くから、顔を見られる心配がなくて安心した。


2度目に入る零の家は散らかってると言っていた割には、どこが?と思うくらい以前と変わらないままだ。



「適当に座っていいよ。なんか飲む?...って言っても、ミネラルウォーターくらいしかないんだけどね。」


「気にしないで大丈夫。それよりも零はちゃんと寝てよ。じゃなきゃ家に来た意味ないでしょ。」


「はーい。」



零がベッドに身体を投げ出すと、未夜はベッドを背もたれにして床に座った。


未夜の足先がテーブルの足に当たって、テーブルの上に置いてあった卓上カレンダーが倒れる。



「あっ。」



未夜が卓上カレンダーを立て直すためにテーブルに近寄ると、そのカレンダーには暗号のような文字で埋まっていた。