背中を合わせて【完】

次の日学校に登校して職員室で担任に進路希望表を渡した。


圭の紙には第一希望しか記入されていなくて、第二希望と第三希望の欄は空白。


零の紙には就職という項目に○がついているわけではないのに、第一希望の欄に自立と書かれていた。



「今日までに提出しなさいとは言ったけど、この適当な書き方はなんなの?荒川くんは第二希望と第三希望は?」


「春海高校しか行く気ないから。」


「じゃぁ羽瀬峰くんのこの自立ってのはなに?」


「そのまんまだよ。高校行かないでバイトして自立を目指すから。」