「お兄ちゃん?」

「そうそう!
忘れちゃったの?
近所に住んでて、
小さい頃よく遊んでたじゃない。
同い年なのに
お兄ちゃんって呼んでたのよ?」

そういってお母さんは笑った。
そしてこう続けた。
「お兄ちゃんが似てるのって
あなた騒いでたのよ。」

全く思い出せない。
その人に会えば何か分かるかも…

机のかたすみに書いてあっただけの絵。
なんでこんなにも気になるのか…
私の好奇心は収まることを知らなかった。