その日家に帰り、お母さんに聞いてみた。

「ボロボロになって
泣いている女の子と
笑顔の男の子のなにか…
知らない?」

「あー…
聞き覚えあるわねぇ…
なんだったかしら…」

お母さんはしばらく考え込んだあと、
「あっ!葵昔言ってたわね!
お兄ちゃんだって」