あの男の子はいったい誰なんだろう…
なんで気づいてくれたの?
なんで助けてくれたの?
なんでこんなに気になるの?
考えても考えても
迷宮入りしていくばかりで、
私の頭はそのことでいっぱいだった。

とにかくきっとまた会える。
そのときに聞けばいい。


授業が終わったあと、
なんで出てこれたんだと
アイにしつこく迫られたけど、
私は黙っていた。