私はそこに座り込んだ。
壁にもたれかかり、窓から空を見た。
灰色の空。
私はその灰色の雲が
私に同情してくれているような
気がしてずっとぼぉっと眺めていた。

キーンコーンカーンコーン

教室に戻ろうとドアに手をかけると
ガタンッ
・・・開かない。

アハハと笑い声が聞こえた。
間違いなくアイの声だった。

何度か力ずくで開けようと試みたけど
ダメだった。

私は諦めて座り込んだ。