さっきまで泣いていたアイという子が、
「ざけんなよ。
見ちゃったんだ!!
タカヤとてめぇが、抱き合ってるの!!
ふざけてんじゃねぇよ。」
このアイって子はタカヤが好きで、
昨日の一連の出来事は見られてて、
それで私が恨まれてるってことね。
なんでこんな時に、
冷静に状況把握してるんだろ。
「ごめんなさい。
アイちゃんが、
タカヤくんのこと好きなの知らなくて…」
「なぁにいい子ぶっちゃってんの?」
これじゃ許してくれないか…
「またこういうことがあったら、
ぜってぇ許さねぇ。」
そう言って去っていった。

