紅龍〜過去に囚われし少女〜




か、かけ算!?しかも間違ってるし。どうやったら7×7が37になるの?これ、小学校2年生でも出来るよね…。



『だ、大丈夫?』



凄く心配なんだけど。ある意味。



「大丈夫ですよ。もう手遅れですから」



ニコッと笑いながら言う巧がすごく恐ろしい。まぁ、確かにこれは手遅れだよね。テストは明日なんだし。



「ちなみに夏休みに、海行きますから」



巧がそう言った途端、へらへらと問題を解いてた二人はピタリと固まる。



「海?行くっ!」



と、いきなり陽向の顔がパアァッと明るくなる。超可愛いんだけど…。



「ま、勿論補習が入ったら行けませんけど」



喜ぶ陽向を横目にピシャリと言い切る。…鬼だ。陽向に目を向けると泣きそうになってる。