紅龍〜過去に囚われし少女〜




「お、お願いだ!
ゆ、許してくれ!!」



馬鹿だな。

そんなこと言っても無駄なのに。

あたしは、そんなに優しくないよ?



持ってきていた銃をとりだし構える。



「あ…、うぁ」



恐怖のあまり声にならないのか、ただ震え続ける。

こんな奴が頭だと思うと情けないな。



ヤクザの世界は甘くない。

殺すか殺されるか、あたし達はそんな命の間にいる。


――危険な世界だ。






『…サヨウナラ』




――パンッ






銃声が静かに響き渡った。