紅龍〜過去に囚われし少女〜




――バンッ!!



ここの扉も思いっきり蹴り破った。




「お、お前、あれほど居た奴等をどうやって」



あたしがこんな早くに来るとは思わなかったのか、焦る北原。



『あんなの準備運動にさえならなかったよ?』


そう言ってクスリと笑ってみせた。



「…そんなっ」


『じゃあ、さっさと終わりにしようか?』



一歩、そしてまた一歩ゆっくりと目の前で腰を抜かし怯えてる北原へ歩み寄る。



「ひっ、く、来るな!!」



狂ったように叫ぶコイツは滑稽に思えた。



一歩、また一歩。


差が一メートル程になると、あたしは立ち止まり北原を見下ろす。