紅龍〜過去に囚われし少女〜




一階に丁度ついた頃、



――バンッ


ものすごい音ともに勢いよく倉庫のドアが開く。



「美桜っ!!」



声の方を見ると息を切らした蓮の姿が見えた。他のみんなも息を切らしながら後から追いつく。



『みんな…』


「大丈夫か?」


『あ、その事なんだけどあたしなにもされてないから大丈夫』




眉を下げて不安げにあたしを見るみんなにあたしがそう言うと、目を点とさせ立ち尽くす。


イケメンが台無しだよー。



「は?どういう事だ?」


『うーん。
なんと言うか、楽しくお喋り?みたいな…』




あはは、と笑って誤魔化しておく。急いで来たであろう彼等には非常に申し訳ない気が。

でも本当になにもないんだよね。




『ま、まぁとにかく大丈夫だから!よし帰ろう!!』



みんなの顔が怖い…。笑顔がひきつるのが自分でも分かった。


乱鬼の下っ端も今の状況が分からないのかポカーンとした顔でこちらを見ていた。