紅龍〜過去に囚われし少女〜




キキーッ


タイヤが擦れる音をたて車が校門の前で止まる。


どうやら、着いたようだ。さっきと同じ様に巧がドアを開けてくれた。


運転手さんにお礼を言って降りようとしたが、



『ありがとうございます、えっと…』



名前が分からない、流石に運転手さんじゃ失礼だし…。と、そのことを察したのか、



「あ、オレは直太っス」



親切に、名前を教えてくれた。



『ありがとうございます、直太さん』


「いえいえ」



お礼を言ったあたしに、また目にしわを寄せ笑った。