紅龍〜過去に囚われし少女〜




「あ、そういえば親父達が呼んでたぞ」



いつの間にか復活した、優にぃがめんどくさそうに言う。それを聞いて、溜め息が出そうになる。



『嫌な予感しかしない』



親父達が呼ぶときは大抵ろくなことではないのは確かだ。



「だな、がんばれー」



あいからわずの結にぃの呑気な言葉。ていうか感情隠ってない。内心きっとドンマイと笑ってるに違いない。


なんて心の中で文句をいってあやる。



はぁ、嫌だけど行くしかないか。