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それからはというと。


特にすることもなくあたしは、しばらく陽向と楽しく喋っていた。蓮は、どこか行っちゃって居ないし。






「美桜」



突然、いつの間にか戻って来ていた蓮があたしを呼んだ。



『ん、何?』


「今から、下っ端達にお前のことを紹介しに行く。着いてこい」


『分かった』




言われた通り着いていくと、広いフロアに着きそのまま、中央にあるステージに上がる。


周りをぐるりと見渡す。


すごい。


ステージの下には何百もの下っ端達がいた。


龍蝶よりも全然多い。龍蝶は100人弱しかいないにも関わらずNo.1という座に君臨していた。

それは、一人一人が強いから、と、それは置いといて…。