紅龍〜過去に囚われし少女〜










『――…いいよ。姫になる』













「…フッ」



まるで、そう答えるのが分かっていたかのように蓮が鼻で笑う。



「やったぁ!これからよろしくね、みぃちゃん」



陽向がとんで喜ぶ、そんなに嬉しいのか。なんだかあたしまで嬉しくなる。



「狼姫の誕生だな!」


「ですね」


「…嬉しい」



陽向の言葉に続き皆が言う、喜んでくれてる。あの雅也までが。



「俺等がお前を守る」



“守る”か。あの紅龍がね守られるなんて可笑しな話だ。龍蝶の皆が知ったらきっと笑うだろうな。