紅龍〜過去に囚われし少女〜




もう、この闇から脱け出せることは出来ない――…。自由はいつまで続くか分からない。心の中で自暴的な笑みを浮かべる。




「…―美桜ちゃん?中に入ろうぜ!」


『あ、うん』



どうやら考えすぎたみたいだ。もう、戻れないのに。戻りたいだなんて思うのは我が儘なのだろうか―…。


やはり、今のあたしでは過去に向き合うことは出来ない。こんな生ぬるい思いじゃ駄目なんだ。




とりあえず中に入ろう。小走りで隼人の後に続いて倉庫に入る。


倉庫の中には沢山の下っ端くんがいた。髪の毛はやっぱりカラフルで。赤、黄、青…って信号かっ!


「「隼人さん!こんにちわッス」」


「よぉ!」


「隼人さん、そちらの方は?」


「あぁ、」



倉庫に元気な喋り声が響く。こういうのいいな、なんて思ってると下っ端の一人があたしの存在に、気づいたらしい。