紅龍〜過去に囚われし少女〜




『そう言う時は、自分から名乗るんでしょ?』



私がそう言うと、五人は目を見開いて驚いていた。何?当たり前のことだよね、常識だよねコレ。


そしてしばらくの沈黙の後…、



「そ、そうだよね。僕は、相羽 陽向〈アイバ ヒナタ〉だよ。よろしくね」



とどもどりながらも自己紹介してきた。可愛い子が陽向。



「私は、宮野 巧〈ミヤノ コウ〉です。よろしくお願いします」



方苦しい敬語の黒髪くんが巧。



「俺は、時田 隼人〈トキタ ハヤト〉!よろしくね、美桜ちゃん」


チャラいのが隼人で。



「…岩瀬 雅也〈イワセ マサヤ〉」



眠たそうなのが雅也。



「篠原 蓮〈シノハラ レン〉だ」



さっきの無口が蓮。