紅龍〜過去に囚われし少女〜




『っ、ごめん』




春樹、震えてる。

こんなに心配させた自分に苛つきながらも、久しぶりの温もりに思わずギュッと抱き付く。



「おーい、二人ともー」



間抜けな、たっちゃんの声で我に返る。



『「あ、ごめん忘れてた」』



二人ハモって言うと端っこでしゃがみこんでいじけはじめた。キノコはえそう…。

まったく子供かよ。




『そういえば、あたしってなん組?』



すっかり忘れてたよ。あたしが聞くと、いつの間にか復活した、たっちゃんが答えた。



「あー、美桜はS組だ」


『ん?S組?』