secret name ~猫と私~

(今は気にしたって仕方が無い。)

気持ちを切り替え、目の前の朝食を綺麗に平らげる。
いつもながら美味しい朝食に、徐々に頭が覚めてきた。

「ごちそうさま。」

「お粗末さまでした。」

手を合わせた挨拶の直後、セッテは急いだように食器を下げた。

「ほな、ちゃっちゃとかたして行こか。」
「どうして?時間・・・あ!」
「やろ。今日は時間ギリギリやねん。」

時計を見た佳乃は、驚く。

慌てて歯を磨き、バッグを用意する。
書類がない分、いつもより荷物が少なくて助かった。

その間にセッテが食器を洗って、手早く弁当を包んでくれた。

「行ってきます!」

パンプスを履き、玄関を開ける。

「行ってらっしゃい!ほんで、行ってきます!」

セッテも一緒に外へ出て、2人は慌てて駅へと向かった。