セッテは足を止めた。
これ以上追いかけても、佳乃の傷を広げてしまうだけだと思うと、追いかけられなかった。
「・・・最後に、名前。教えてもらえたら嬉しいのだけど・・・」
思い出したように、佳乃は振り返った。
その肩はもう、震えていない。
一度ぐらい、名前を呼びたい。
今後会う事など無いだろうが、それでも呼んでみたかった。
なんとか頑張ってほほ笑んでみるものの、困惑したままのセッテの表情が悲しい。
「名前て・・・本名っちゅーことか?」
「ええ。」
最後の思い出にと言えば、きれいごと過ぎる。
セッテはなかなか言い出せずにいた。
本名を言って、何になるのだろう。
踏み込まない方が、お互いの為になるような気がした。
これ以上追いかけても、佳乃の傷を広げてしまうだけだと思うと、追いかけられなかった。
「・・・最後に、名前。教えてもらえたら嬉しいのだけど・・・」
思い出したように、佳乃は振り返った。
その肩はもう、震えていない。
一度ぐらい、名前を呼びたい。
今後会う事など無いだろうが、それでも呼んでみたかった。
なんとか頑張ってほほ笑んでみるものの、困惑したままのセッテの表情が悲しい。
「名前て・・・本名っちゅーことか?」
「ええ。」
最後の思い出にと言えば、きれいごと過ぎる。
セッテはなかなか言い出せずにいた。
本名を言って、何になるのだろう。
踏み込まない方が、お互いの為になるような気がした。

