思わず落としそうになったビジネスバッグを、慌てて握りなおす。
「・・・それ、ほんまか?」
確認が必要無いほど真剣な瞳で言われたのに、思わず聞いてしまった。
きっとほんの一瞬しか時間は経っていないはずだが、“ようやく”口が動いた気がする。
それぐらい、緊張と動揺で口の中が乾いていた。
「私が、嘘を言っているように見える?」
「見えたら、ええのにって・・・思うとる。」
信じたくない気持ちは、顔に表れているのだろう。
セッテの困惑した表情は、佳乃の中に後悔を生む。
冗談だと笑い飛ばしてくれたのなら、その方がありがたい。
嘘だと、笑って欲しかった。
茶化してはいけないのに、そうしたい自分がいる。
だが、佳乃の目は真剣だ。
「契約違反は、私の方。」
緊張の糸が解けたように、佳乃は悲しそうに笑った。
「・・・それ、ほんまか?」
確認が必要無いほど真剣な瞳で言われたのに、思わず聞いてしまった。
きっとほんの一瞬しか時間は経っていないはずだが、“ようやく”口が動いた気がする。
それぐらい、緊張と動揺で口の中が乾いていた。
「私が、嘘を言っているように見える?」
「見えたら、ええのにって・・・思うとる。」
信じたくない気持ちは、顔に表れているのだろう。
セッテの困惑した表情は、佳乃の中に後悔を生む。
冗談だと笑い飛ばしてくれたのなら、その方がありがたい。
嘘だと、笑って欲しかった。
茶化してはいけないのに、そうしたい自分がいる。
だが、佳乃の目は真剣だ。
「契約違反は、私の方。」
緊張の糸が解けたように、佳乃は悲しそうに笑った。

