「お姉ちゃん、おめでと」


一言だけ言って、部屋に直行した。


結婚が決まってから、まだ一度も言ってなかったから。




海が言ってくれた言葉で、わたしはわたしの存在を認めることができた。


それと同時に、お姉ちゃんのことも。




海はわたしのヒーローだね。








.