「そんな格好でうろつくな!!」 わたしの目の前に現れたのは、シャワーをし終えた上半身裸の海。 「なんで?」 「目のやり場に困る」 「なんで?」 「もし、わたしが海みたいな格好でうろついてたら困るでしょ?」 「いや。むしろ……」 あ、間違った。 こいつはバカだった。