「今度は如月の番だ。」

「はい・・・。

 私が思い出したのは・・・

 信じてもらえないかもしれませんが

 記憶をなくす直前

 桜の木を見た気がします。

 それも黄金色に輝く桜の木を。」

「おい。桜

 お前は頭がおかしくなったのか?

 桜の木は桃色であろう?」

お姉さんが すかさず

突っ込みを入れる。

「わかってます!

 でも見たんです!!」

如月は反発・・・。

「・・・桜の木。

 それが強く関連してそうだな。

 とりあえず・・・

 その場所に行ってみたい。」

俺がそう言うと

「私も同意だ。」

お姉さんも同意した。